退職記念にワインを送りたい!

買い物

親友であり飲み仲間であり職場の先輩でもある人が、退職することになりました。

よく一緒にワインを宅飲みしていた仲間から、送別会にワインを贈りたいんじゃ!

どんなワインを贈るか

今回彼が退職する理由は、「夢を追う。やりたいことをやる。後悔しない人生を送る」とのこと。

この支配(サラリーマン)からの卒業、です。

元々、美術専攻のクリエイティブな人だったので、これから何かクリエイティブなことをしていきたいんですって。

寅さんのような放浪人生に憧れている人だったので、夢が叶うのか?いいなぁ。

ということで、新しい門出を祝うものですので、何か特別感のあるものを贈りたい!

第一候補:オーパス・ワン

いやいや、ウソウソ。予算オーバー。

買えないことはわかっているけど、やっぱ憧れるし、箔も付くし、特別感はハンパねぇので、とりあえす、検索だけ・・・

オーパス・ワンとは?

カリフォルニア産の最高級ワイン。

カリフォルニアワインを世界に広めた名醸造家、ロバート・モンダヴィ氏と、

フランスの5大シャトーのうちの一つ、「シャトー・ムートン・ロートシルト」のオーナー、フィリップ・ド・ロートシルト男爵。

この二人がダッグを組んで作られたのがこのワイン、『オーバス・ワン』。

名前の由来

オーパスとは、クラシック音楽などで使われる用語で、“作品番号”という意味。

「1本のワインは交響曲、1杯のグラスはメロディーのようなもの」という、ロートシルト男爵の想いが込められた名前だそうです。

カリフォルニアの土壌に可能性を見出し、夢をかけたワイナリーの“作品番号1”、それがこの『オーパス・ワン』なんですね。

ワイン好きの憧れ

ワイン会の巨匠2人の夢の結晶。その期待を裏切らない素晴らしい出来栄えは、当時の「アメリカのワインはヨーロッパとは格が違う」というイメージを完全に覆すこととりました。

現在オーパス・ワンは、フランス5大シャトーとも引けを取らない評価を得ています。

予算オーバーです・・・

新境地開拓、夢の結晶、というキーワードから、門出を祝う贈り物にはピッタリと思うのですが、いかんせん私のような一般サラリーマンには、ちょっと予算オーバーですな。

彼氏とか、旦那の定年祝いだったりとかなら奮発してもいいけど。

彼も「神の雫」を読んで少しはワインの知識があるので、(味はわかんないけど)

親友とはいえさすがにこれを貰ったら、相手もなんか勘違いしちゃうかも。

第二候補:ブルピノ

ニュイ・サン・ジョルジュ ラ・シャルモット キュヴェ・マルセル・ジェルボー

噛みそう。

私たちワインの味はまだよくわからないけど、ピノ・ノワールは香りがよくて楽しめるのと、あと飲みやすいということもあり、我々の飲み会ではよくピノ・ノワールを飲んでいました。

ピノ・ノワールとは

赤ワインのブドウ品種のひとつ。

フランス・ブルゴーニュ地方が代表的な産地。栽培が難しく大量生産できないため、その分価値が高くなっています。

ブルゴーニュで作られたピノ・ノワールのワインを『ブルピノ』と言い、ワイン愛好家から可愛がられています。

ピノ・ノワールの特徴は?

他の品種と比べて、違いがわかりやすいと思います。

まず、色が薄くてきれい!

そして、香りがとてもよく、エレガントで上品な気分になります。

味は、渋みが少なく、飲みやすい。

目で鼻で楽しめて飲みやすいこのワインは、我々のようなワイン初心者向きで、ワイン飲み会の際はいつも、1本はピノ・ノワールを準備していました。

村名ワインとは?

ブルゴーニュ・ワインの格付け↓

・特級(グラン・クリュ)

特級畑でとれたブドウのみを使用しているワイン

・第1級(プルミエ・クリュ)

第1級畑でとれたブドウのみを使用しているワイン

・村名ワイン

同じ村でとれたブドウのみを使用しているワイン。同じ村であれば畑どうしのブレンドも可能。

・地域名ワイン

その他の、ブルゴーニュでつくられたワイン

いつもよりちょっと特別感あり

ブルピノを飲むときはいつも地域名ワインだった我々にとって、村名ワインはちょっと特別感があるもの。

とは言っても・・・いろいろありすぎて選べない。

エノテカで「プルピノ愛好者全員集合の1本」として紹介されていたこの村名ワインを候補に入れてみたものの、門出ワインとしてのインパクトは薄いかもしれません。

これは別の「特別な日」にとっておこうかな。

第三候補:アタ・ランギ

ピノ・ノワールで何か門出っぽいものを・・・で探してみたところ、見つけました!

アタ・ランギってどういう意味?

「アタ・ランギ」とは、マオリの言葉で「新しい始まり」「夜明けの空」という意味。

名前がもう、ストレートに門出を祝福してくれている!

今回の趣旨にぴったりです!

どんなワイン?

品種は、私たちが好きなピノ・ノワール。

産地はニュージーランド。

ピノ・ノワールの最高峰といえばフランス・ブルゴーニュの「ロマネ・コンティ」。

このアタ・ランギは、なんと「ニュージーランドのロマネ・コンティ」と呼ばれているのです!

また、香りも複雑で奥深いとのこと。ピノの香りを楽しみたい私たちにピッタリのワインです。

送別会にピッタリ

門出を祝う名前、思い出のピノ・ノワール、飲んで満足。

ほぼこれに決まりかと思いましたが、唯一の心配は、

これを渡すときにすでに酔っぱらっていたら、ワイン名の意味を伝えても聞いていないのではという不安が。

「アタ・ランギ」という名前の意味を伝えないと、このワインを選んだ意味が伝わらない・・・。

第四候補:サン・ジュリアン シャトー・ベイシュヴェル

酔っぱらって話をきかない人にも伝わるように、なにか一目で祝・門出が伝わるものを・・・!

ということで探したところ、見つけました。

船が描かれたラベル

船と言えばやっぱり、門出を思い浮かべますよね。

船出を思わせる、このかっこいいラベル。

シャトー・ベイシュヴェルはボルドーで最も美しい城と言われています。

船乗りたちは城の前を通る時に、この城の持ち主エペルノン公総督へ敬意を表すため、

帆を下げて航行したとのこと。

「ベッセ・ヴォワール!(帆を下げよ!)」という掛け声が訛ったのがこのシャトーの名前になりました。

ボルドーワインとは

このワインは、フランス・ボルドー地方で作られたボルドーワインです。

ボルドー地方は、最も有名なワインの産地。

ブルゴーニュのワインははピノ・ノワール単一品種で作られますが、

ボルドーでは品種をブレンド(アッサンブラージュ)して作るのが一般的です。

それぞれの品種の特徴を使って、理想のワインをデザインしていくのですね。

ボルドーワインの格付け

先にブルゴーニュワインの格付けについて少し紹介しました。

ブルゴーニュでは畑ごとに格付けをしていましたが、

ボルドーではシャトー(生産者)ごとに格付けをします。

さらに、地区による格付けを行っていて、このワインの産地メドック地区では1~5級の格付けをしています。

パリ万博で初めての格付け

メドック地区の格付けは1855年のパリ万博で初めて行われましたが、以後ほとんど、格付けは変更されていません。

それだけ伝統があるということなんでしょうが、160年も経てばそれなりに変化も起こり得るわけで、格付けされているものが必ずおいしい、という保証にはならないかもしれませんね。

もちろん中には、格付けされていないけど素晴らしいワインというのもあるそうです。

シャトーベイシュヴェルはどんなワイン?

地区の格付けがついたワインは、ボルドーの中で全体の5%とのこと。

なので、「格付けワイン」というだけでそれなりに特別なもの。

そしてシャトーベイシュヴェルはメドック格付け4級!!ヒューヒュー

しかも、「2級格付けに匹敵する」という評判もあり。

やや予算オーバーかな・・・

ラベルから門出を祝う気持ちを伝えられ、格付けワインという特別感もあり、品質も素晴らしい。これも送別会にピッタリー!

ではあるのですが、ちょっと高いかな~

でも、このくらいはがんばって出してもいいかな~

と、悩む微妙なお値段。

第五候補:ワー・ドリームス

いい候補を見つけたものの、なんかピンときません。

万人向けというか、無難というか・・・

「送別会用」とか「門出用」とかばっかり考えて、「〇〇君用」という、一番大事なポイントが足りない気がするなーと思っていたところ、見つけました、彼の門出にピッタリのやつ!

どんなワイン?

イタリアの白ワイン。

イタリア随一の白ワイン産地、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州産で、

白ワインの名手・イエルマンさんの記念碑的作品と言われています。

イエルマンさんの挑戦

このワインは、それまでのワインの常識に反発し「豊かなアロマを持ち、より近代的な味わいで強い個性を表現し、飲んだ人を魅了させるワインを造りたい。」という、シルヴィオ・イエルマンさんの夢の結晶。

名前に込められた意味

U2の曲“Where The Streets Have No Name”からインスピレーションを受け、開発されたこのワイン。

Were Dreams という名前には、「Where Dreams can happen 夢はどこから生まれるのか」というメッセージが込められています。

そしてこのラベル。シルヴィオ・イエルマンさんご本人が描いた、カラフルなクリスタル。

名前もラベルも、個性があって印象的です。

ビビッときました!

その印象的な名前とラベル、名前に込められたメッセージ、個性を表現したいというイエルマンさんの想い、すべてが彼の性格と退職理由にビビッと合いました。

門出というシチュエーションにも、彼という人にも合う、素晴らしいワイン、やっとで見つかった!

贈り物って楽しい!

送別会をはじめ、クリスマスやら誕生日やら、人に贈り物をする機会はよくあります。

時には、「あげなきゃいけない」という義務的な贈り物になってしまうことも。

今回気づかされたのは、贈り物を選ぶときは用途に合ったもの、伝えたいメッセージが込められたものを選ぶのも大事ですが、相手に合ったものを選ぶことも大事。

全ての条件がビビッと合った贈り物が見つかった時には、ほんと嬉しいです。

早く渡したいなー、喜ぶかなー、それともビックリするかもなー、と考えている今もワクワク中。

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